「流氷―白いオホーツクからの伝言」ここまですごく詳しく書かれた本を他に知らない

北海道生活

今回は昔読んだ本を整理していたときに出てきた1冊です。

「流氷―白いオホーツクからの伝言」

過去に北海道本集めをしていたときに見つけたものなのですが、単純に中身に興味があったので読んだものです。

いわゆる科学のジャンルに属している本で、人によってはつまらないかもしれませんが、たまには視野を広げるのにこういうものも読んでおいた方がいいかなと思い、手にしました。

古い本ですが、本の内容とレビューを簡単にまとめました。

 

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「流氷―白いオホーツクからの伝言」とはどんな本か

タイトルはズバリ「流氷」。

この本を書いた菊地慶一さんは30年近くにわたり網走に在住し、流氷の観測・調査などあらゆることについて調べ上げられた方です。

流氷について知らないことは何もないのではと言われている、まさに流氷博士です。

 

この本は流氷に関わるあらゆることが書かれており、流氷の種類や形、流氷が発生するしくみ、歴史と生活、漁業とのかかわり、文学、観光、生き物と多岐にわたり述べられております。

流氷について本当に細かく突き詰めており、その知識量の豊富さに驚かされます。

単に流氷のことを説明するだけではなく、主にオホーツク地方に住む流氷に関わる人々の人間ドラマも盛り込まれており、ドキュメンタリーとしても読み応えがあります。

 

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「流氷―白いオホーツクからの伝言」のレビュー(感想)

この本を手にとった当時は、流氷についての知識はほとんどなく、ちょうど良い機会と思い、読んでみることにしました。

 

まず、読んですごいと思ったのが、流氷が発生するメカニズムについてわかりやすく説明されていることです。

海水は氷結温度がマイナス1.8度なのですが、オホーツク海はマイナス1.7度ほどで凍ります。

これはロシアと中国国境を流れるアムール川の影響が大きく、アムール川から海に流れこむ陸水(つまり真水)の量がとてつもなく多いのです。

その影響によりオホーツク海の塩分濃度が薄くなり、凍りやすくなるのだそうです。

このようなことが、色々と書かれており、とても勉強になります。

 

さらに、本書ではオホーツク沿岸に住む住民と流氷の関係、特に漁業関係者の苦労話なども織り込まれており、流氷による被害などの面も包み隠さず描かれております。

昔は、流氷なんて冬の生活を苦しめるだけの邪魔者でしかなかったのに、まさか観光で賑わうようになるとは思いもしなかったそうです。

 

このように流氷に関わる話が盛り沢山で、ここまで流氷のことについて網羅している本はないと思われます。

断片的ではなく、体系的に(ひとまとめにして)流氷について知りたいのであれば、この本は入門編としてオススメできます。

 

実をいうと、最初はもしかすると専門書のように難しくて途中で飽きてしまうかと思ったのですが、結構興味深く読むことができました。

実際にオホーツク地方に行って流氷を見学しに行くのも良いですが、このような本で知識を知るのも悪くないかもしれません。

北海道の自然に興味があれば、おそらく興味深く読むことができるでしょう。

 

 

実は私も北海道に移住してから、まだ流氷を観に行けてないのですが、早いうちにこの目で確かめたいものです。