「黄色いバスの奇跡」十勝バスの再生の一部始終がこれでわかる

北海道生活

今回は随分前に読んだ本から気になったものを取り上げます。

こちらも北海道本を趣味で集めていたときに読んだもので、十勝バスの再生について書かれたものです。

十勝バスが地方交通再生のモデルとしてメディアに取り上げられることもあり、どんな風に取り組んだのかというのは興味がありました。

そんな時に、たまたま見つけた1冊です。

 

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「黄色いバスの奇跡-十勝バスの再生物語」の内容

取り上げるのは「黄色いバスの奇跡-十勝バスの再生物語」です。

北海道に関する本を探して見つけたものですが、中身はれっきとしたビジネス書です。

ただ、地方交通の再生手法については興味があったので、読んでみることにしました。

 

本の内容については次のように紹介されています。

北海道帯広市を中心とした地域で営業しているバス会社「十勝バス」。他の地方同様、利用者減などの問題を抱え倒産寸前の危機に立たされていた。
前社長の父親より会社を託された現社長が再生に向け動き出すも、最初は従業員からの反発などもあり孤立してしまった。
紆余曲折を経て、とにかく地道なことをコツコツと行うようになり、やがて少しずつ乗客が増えるようになると、従業員の意識も変わり、やがて業績も回復していった。
黄色いバスの会社がたくさんの人に「愛される会社」変わっていくまでの道のりを描きます。

 

おそらく日本全国の中小企業、特に歴史が古い会社ほどこのような問題を抱えているはず。

実際の事例なので興味もひかれます。

 

ちなみにこの本を書いた著者は、十勝バスの社長が大学のサークルで後輩に当たる関係で本書の話が持ち上がり、発行される運びとなりました。

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「黄色いバスの奇跡」のレビュー(感想)

冒頭で触れた通り、十勝バスはテレビ番組などで地方再生の鍵を握る会社として紹介されることが多く、全国的に知名度も上がっております。

本書を一通り読んで感じたのは、取り組んでいることは特に奇抜なことではなく、ごく普通のことでした。

地道に足を使っての営業、会社に寄せられるお客様の声、そこから生まれたアイデアを立案し実行するという、手間がかかるけれどもどこの会社でも行っている方法です。

しかし昔から営業しているバスなどの公共交通機関は、どうしても考え方が保守的・官僚的になり、閉塞感が出てきてしまいます。

そういう問題に直面した時にどうしたかについてもしっかりと書かれており、今後の参考になります。

 

特にバス会社は燃料費高騰や利用者減などで苦しんでおりますが、今後高齢者社会を迎えるに当たり、逆にバスなどが重要性を持つ時期がやがて訪れると思われます。

だからこそ、十勝バスのような取り組みは、どこのバス会社でも出来るようなことですので、ぜひとも取り組んでいただき地方交通を活性化させて欲しいものです。

もちろんバス会社だけではなく、その他の業種でも十勝バスの取り組みは参考になるはずです。

 

本書はビジネス書ではあるものの、分かりやすく読みやすい文章で書かれております。

それこそ中学・高校生が読んでも十分理解できるので、意欲があれば是非読んで欲しいです。

十勝バスのように、他の地方交通会社も活気が出てくるとうれしいです。