確か2013年ごろだったと思うのですが、すごい不思議な旅のガイドブックの本を見つけて読んだことがありました。
よく知ってる「るるぶ」とか「じゃらん」などと違い、全く違ったアプローチで北海道が紹介されている旅本です。
タイトルも「d design travel」で、ブックカバーも独特です。
当時見つけた時は、面白そうだったので実際に購入して目を通しました。
今回は当時の記憶を辿りながら紹介したいと思います。
不思議な旅本「d design travel」北海道
まず、この表紙が独特です、
パッとみて何の本かわかりにくいのですが「travel」の文字が見えるので、旅に関する内容だろうというのはわかります。
どんな本かについては、次のように紹介されています。
デザイン的観点で47都道府県のトラベル情報をセレクトした新しいスタイルのガイドブック。読んだ人が旅に出たくなる「日本の旅のきっかけ」を提案します。第1弾は北海道特集!2009年11月25日発売。 グローバル化をきっかけに、わたしたち日本人は様々に自分たちの国「日本」に深く興味を抱いています。しかもその中核となる年齢層は、20代から40代の、どちらかというと、伝統工芸などに関心の薄かった世代です。彼らはいわば「日本を再認識したい」「日本を継いで、より”らしさ”のある自国にしたい」と思っています。同時に、交通、宿泊のスタイルも大きく変わり、400キロ程度の小旅行はめざましく変化しています。まさに「日本人は、日本を知るために、確かめるために小旅行をし始めた」のです。この本は、包括的に日本の感性を「デザイン」の視点で拾い上げ、そうした小旅行の動機をハイセンスにしていくものです。毎号、旅行の動機を”デザイン”という若いめがねで眺め、行動させる。デザイン、旅行、地域を眺める、新しいガイドブックです。
<amazonの該当ページより引用>
長々と説明が書かれていますが、ちょっとわかりにくいですね。
とりあえず「デザイン」を軸にしているというのはかろうじてわかりました。
実際に読んでみないとわからないですね。
「d design travel」北海道のレビュー
実際に読んで率直に感じた感想は、とにかく「不思議だ」と感じました。
ページをめくると、中身は日本語と英語でそれぞれ書かれており、コンセプトどり、あらゆるもののデザインを軸に観光を構成するという手法で観光スポットが紹介されております。
この本を編集した「D&DEPARTMENT PROJECT」はナガオカケンメイさんが立ち上げた会社で、ロングライフデザインをテーマにしたプロジェクトでデザイン生活用品の販売、卸し、商品企画、製造 ブランド構築およびコンサルティングなどを主とした事業を展開しております。
その1つの企画として、その土地に長く続く「個性」「らしさ」を、デザイン的観点から選びだして、観光ガイドとしてまとめたものがこの本になります。
掲載するにあたり、選定の対象となるのは次の基準になります。
- その土地らしいこと
- その土地の大切なメッセージを伝えていること
- その土地の人がやっていること
- 価格が手頃であること
- デザインの工夫があること
実際に取り上げられるものの一例として、
- モエレ沼公園
- すすきので30年続く喫茶店
- アルテピアッツァ美唄
- トマムにある水の教会(安藤忠雄作)
これ以外にも、普通のガイド本では取り上げられないような店も出てきます。
最初は、正直少し読みにくいなあと思いましたが、何度か繰り返し読むと結構面白く感じました。
旅のスポットの他にも、札幌にある面白い店や、北海道のロングセラー商品の紹介、ショートコラムもあります。
視点を変えて北海道を眺めには、こういう方法もあるという気づきになるかもしれません。
「d design travel」シリーズは他の地域版も充実している
今回は「d design travel」の北海道編を取り上げました。
なお、北海道以外にも他都府県のシリーズも面白く、個人的には福岡がオススメです。
ちなみに「D&DEPARTMENT PROJECT」のWEBページもあるので、こういう雰囲気が好きであれば「d design travel」がハマるかもしれません。