物を捨てられない原因はテクニックではなく心理的なものが大きい

捨てる・やめる・掃除
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ミニマリストのスタイルは色々ありますが、基本的に物が少ないというのが共通点です。

もし、これからミニマリストを目指す、そこまでいかなくとも物に埋もれた状態から脱したいと考えているならば、不要なものを処分することから始まります。

今でこそ、物の捨て方・片付け方などのハウツー本やネット記事など探せばいくらでもあります。

結局は捨てるだけなので大して難しいことではないのですが、それがなかなかできないと悩む声が結構多いです。

実は物を捨てられないのは、やり方が下手なわけではなく心の問題なのです。

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物が捨てられない原因が心の問題とはどういうことなのか?

物が捨てられないのは心の問題だというのは感覚的には理解できていたのですが、言葉で説明するのは難しいです。

そのモヤモヤを解いてくれるヒントをくれたのが、ちきりんさんのブログ記事でした。

Twitterでこの記事に関するツイートを見つけ、読んでみたら私が抱えていた疑問もスッキリしました。

ちきりんさんの記事で語られていたことを要約すると、

  • 片付け本において著名である近藤麻理恵さん(こんまりさん)とやましたひでこさんの主張には共通点がある。
  • それは「物が捨てられず、片付けができない人の心」にスポットを当てていること。
  • そのため、本を読んでいるとスピリチュアル感がある。
  • 例えば、長く生きていると子供が独立する、パートナーを失うという状況が訪れる。
  • その喪失感を物を溜め込むことで埋めている。
  • 物にはあなたの心を埋めるため、その存在感が大きくなりすぎ、手放すことで自分自身を否定することを恐れてしまう。
  • 物を捨てるのは技術(テク)ではなく、自分の心や生活に潜んでいる、より本質的な問題が何なのかに向き合わないとスタートラインに立てない。

 

このように並べましたが、物を処分するというのは単にポイとするだけではなく、自分の中の何かを失うかもしれない恐れがあるのです。

特に長く持ち続けていたもの、思い出の品がそれに当たるわけで、他人から見たら価値がなくとも、本人にとっては自分自身の心の一部を形成しているのです。

今まで数多くの関連本などを読んできてピンとこないことが、ちきりんさんの記事を読んで、少し理解できたような気がします。

片付けやミニマリストの指南本がスピリチュアルや宗教ぽい理由

これで一連の断捨離や片付け本がスピリチュアルや宗教っぽく理屈をこねる理由が見えてきました。

  1. もう使っていない物を捨てる
  2. でもなんか捨てられない
  3. なぜ捨てられないのか理由を考える
  4. 捨てることで何が失われるのが怖いのか
  5. 大丈夫、捨てても誰も責めないし、あなたの人格などを否定しない
  6. 捨てることで新たに得られるものを示す
  7. 「納得できた、ありがとう」と決心がつき捨てる

 

多少の違いはあるでしょうが、捨てようと悩み、決心するまでのプロセスはこんな感じです。

こんまりさんなどの著書を改めて読んでみると、この各プロセスについての悩みや解決法を丁寧に説明しています。

そして「大丈夫よ、捨てましょう!」とそっと背中を後押しするのです。

 

つまり、スピリチュアルや宗教っぽさを感じるというのは、自分では決心がつかないから、導いてもらうことで捨てることへの罪悪感を取り払いたいのでしょう。

中には関連本を何冊も読み込んで、自分自身の心の悩みを解決してから捨てようと踏ん切りがつく場合もあるでしょう。

そのようなわけで、片付けや断捨離の本はスピリチュアル臭を感じ取れるわけで、興味がない人々からみると宗教臭さを感じてヤバいと思われるわけです。

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ミニマリストやシンプリストになりたいというのも結局あなたの心次第

ここまで物が捨てられないのは心理的なものが原因だということについて取り上げてきました。

ミニマリストやシンプルライフ系の本やブログでスピリチュアル的な物を感じるものが多いのはなぜかということも、なんとなくお分りいただけたのではないでしょうか。

 

このブログもミニマリストのことを書いているので、そんな記事が多いのかというと自分ではそう思っておりません。

一応、物の捨て方を指南する記事も中にはありますが、結構乱暴です。

私が物に対する執着がなく、思い切りがいい方なので、捨てることにほとんど迷わないため、もしかすると参考にならないかもしれません。

 

今回は、どちらかというと自分自身が勉強になった内容でした。

物を捨てるときに、どれだけ悩みを抱え、そして解決していったか。

世のミニマリストもきっと苦労し、そのプロセスをブログなどに記事にしているはず。

今後はそんなことを思い浮かべながら読んでみるといいかもしれません。