最近、なかなか時間が取れずしっかり筋トレができておりません。
どうしても時間が取れないときは、下半身を中心に鍛えるのが効率よく、最近はスクワットだけでもやるようにしています。
ちなみに、私ぐらいの世代(40代)でかつプロレスが好きだったりすると、スクワットといえばヒンズースクワットというイメージが強いかもしれません。
それこそ私は小学生の時は「スクワット=ヒンズースクワット」のことで、ヒンズースクワットが正式名称でスクワットは略語だと思っていたぐらいです。
時を経て、いつの間にか頭から「ヒンズー」が取れ、普通にスクワットというようになり、正しいやり方も知るようになりました。
でも、今になって、改めて「ヒンズースクワット」って本来はどんなトレーニングなのか気になってしまいました。
今回は普通のスクワットとヒンズースクワットは何が違うのか調べてみました。
普通のスクワットとヒンズースクワットの違いは?
まず、ヒンズースクワットってどんなものなのか?
私が小学生ぐらいの時に持っていたイメージは「立ってしゃがんでの繰り返しで、両腕を振ってその反動で起き上がる運動」です。
これをプロレスラーとかは毎日1,000回以上繰り返すそうで、まさにバケモノです。
正しいヒンズースクワットの定義はというと、概ね次の通りです。
腕を前後に振りながら下まで降ろす自重スクワット。力を抜いて降ろし関節がぶつかった反動で立ち上がるという筋反射のない動作の繰り返しになるため、膝関節を傷めやすく、筋力アップには不向きであるが、有酸素運動と大腿四頭筋のストレッチとしては有効である。また、近年ではスクワットをやる際には膝を前に突き出さないことを強く推奨されているが、ヒンズー・スクワットは膝を大きく前へ突き出すフォームになるため、膝を痛める恐れがあるため注意が必要。
<Wikipediaの該当ページより引用>
簡単に整理すると、ヒンズースクワットは、
- 筋力をつけるスクワットではない
- とにかく心肺機能を強くする基礎トレーニング
- 太ももの表側のストレッチ効果がありケガ防止になる
- やり方を間違えるとヒザを痛める恐れあり
これって完全にアスリート、それもプロレスなど格闘系の基礎トレーニングの部類で、一般人がやる筋トレではありません。
これを小学生の時に真似してやっていたのですから、今考えると、よくケガをしなかったなと思いますね。
(その前にへばってしまうので、ケガをする心配はないですけど)
正しいヒンズースクワットのやり方
自分が思っていた以上に、ヒンズースクワットは奥が深いトレーニングでした。
ガチのアスリートでなければやる必要はありませんが、せっかくなのでどんな動作なのか確認してみましょう。
1番わかりやすいのは、プロレスラーが実践しているこの動画になります。
数十回やる分には大したことなさそうですが、これをプロレスラーは何百回とこなします。
しかも毎日!
ポイントは、
- 手を振りながらリズムをとる
- かかとをあげる
これだけでも筋力をつけるスクワットとは別物だということがわかります。
かつてジャイアント馬場やアントニオ猪木が若手の時は、ヒンズースクワットを毎日何千回も繰り返し、足元は汗で水たまりができていたという実話も伝わっています。
ヒンズースクワットはプロレスラーなどの格闘系アスリートだからこそ効果的なトレーニングである
以上、「ヒンズースクワット」について取り上げました。
結論としてはただ1つ、
”ヒンズースクワットは一般人が筋トレなどで取り入れるトレーニングではない”
ダイエットや筋トレで脚を引き締めたいのであれば、普通のスクワットをしっかりやる方が効果があるのは言うまでもありません。
中には一般の方向けにヒンズースクワットのやり方を取り上げたWebページ等がありますが、無理して取り入れる必要はないでしょう。
有酸素運動になるので、ちょっとしたダイエット効果を期待したくもなりますが、膝を痛める危険がありますのでオススメはしません。
今はなかなかヒンズースクワットという言葉自体聞くことはなくなりつつありますが、実は奥が深いプロのトレーニングであることを知ることができたのは、良い収穫でした。
下半身を鍛えるのであれば、ヒンズーではなく普通のスクワットをやりましょう。