【書評】『TOKYO STYLE』たまには「物で溢れた部屋」を眺めるのも面白い

部屋

もう5年ぐらい前なのですが、書店の文庫コーナーで面白い本を購入しました。

1990年代の東京の賃貸物件の部屋を写真に収めたものを収録しているだけのものなのですが、決して綺麗な部屋ではありません。

むしろ雑然として部屋からは生活臭が滲み出ていて、逆に親近感を覚えたくらいです。

今回紹介するのは、ちくま文庫から出版されていた「TOKYO STYLE」という本です。

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「TOKYO STYLE(都築響一)」90年代のリアルな「物で溢れた部屋」を多数収録

表紙からして、いわゆるおしゃれなインテリアは言い難く、決して綺麗な部屋ではありません。

むしろその対極にある、散らかった空間です。

他にイメージできるものがないかSNSを探してみたら、こんなものを拾いました。

いかがでしょう。

このブログはミニマリストのことを中心に書いておりますので、シンプルな空間が好きな人間からしたら、とてもじゃないが信じられない光景でしょう。

私も今からこういう部屋に住めるかと言われれると、ちょっと無理かもしれません。

でも、この本に登場している部屋を眺めていると哀愁を感じてきて、なかなか面白いです。

「TOKYO STYLE」の部屋には懐かしさと若者の倦怠感を感じ取れる

この「TOKYO STYLE」を読んで個人的に興味を感じた点は2つあります。

  • 90年代の生活の懐かしさ
  • バブルとは無縁の若者の倦怠感

この本の初版が出たのが1993年ですので、収録されている写真は1990〜92年ぐらいの物が中心です。

この時代はパソコンや携帯電話がまだ一般家庭に普及しておりません。

写真の中には、小型のブラウン管テレビ、どでかいステレオ(コンポ)、当時の人気タレントのポスターなど、当時の世相を反映しております。

今から見たら、とても古臭く見えてしまいます。

でも、この当時に青春時代を過ごしていると、何か懐かしさすら感じます。

 

「TOKYO STYLE」には豪華な写真集や分厚い雑誌に出てくるようなインテリアは登場しません。

逆にごちゃごちゃと気持ち良く暮らしている若者を中心をした生活感に満ち溢れた小さい部屋ばかりです。

実際にそこに住み、生活しているリアルな風景を収めた1冊です。

出版された当時はバブルが崩壊し始めた時期と重なりますが、若者はいつの時代でも貧乏金なし。

10代後半から20代の頃の一人暮らしって、こういう感じだったのではないでしょうか。

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時には物にあふれた空間も見て刺激を受けるのも悪くない

以上「TOKYO STYLE」という本についての感想でした。

このブログはミニマリストのことを中心に書いているので、基本的には物がない綺麗な部屋を中心に取り上げています。

ミニマリストやシンプルライフに興味を持つと、シンプルでスタイリッシュな部屋ばかり見たりして参考にすることも多いでしょう。

でも、綺麗な部屋ばかり見てしまうと、感覚が麻痺して停滞してしまうこともあります。

たまにはこの本に出ている部屋のように対極なものをみて、刺激を受けるのも悪くないかもしれません。

雑然とした空間を見て嫌悪感や拒否感を覚えるかもしれませんが、私の場合はどうしても変化がないとダレてしまうので、このような形でモチベーションを上げるようにしています。

個人的にこういうレトロで生活感ある光景が嫌いではないので、単純に楽しいですし、こういう物を眺めるのも良いかもしれません。