40を過ぎるこの歳まで、特に病気もせず無事に生きてきました。
今まで持病とかアレルギーなどとも無縁だったのですが、2年ほど前に特定の食べ物に関してアレルギー反応があることがわかりました。
それは何とりんご!
そう、あの赤い果物で青森や長野が特産のりんごです。
りんごを丸かじりしたら自分の体にアレルギー反応が出てひどい目に!
今でも一番覚えているのが2016年の2月の、とある日のことでした。
スーパーで1個100円ほどのりんごを買い、数日後にお昼がわりに食べた時です。
りんごは医者いらずというぐらい健康に良い食べ物で、皮にポリフェノールが豊富にあるので丸かじりするのが一番いいと言われていました。
そのことが頭の片隅にあったので、皮ごと丸かじりして食べたのですが、10分ぐらいすると体に違和感が出てきました。
急に鼻水が詰まりだし、目は痒くなり涙でショボショボに。
耳のあたりカーッと熱くなり、頭がぼーっとなってしまいました。
さらに、身体中が火照りだしジッとしていられない状態に。
なんか息苦しさも出て、このまま何もしなかったら大変なことになるなと直感しました。
かといって、何をどうすれば良いかわかりません。
とりあえず、鼻づまりと目が痒いのを何とかしなければと、ちょうど常備薬として持っていた鼻スプレーと目薬でその場をしのぎました。
30分ほどすると、次第にかゆみや蕁麻疹も引き、元の状態に戻りました。
でも、あのときはこのまま治らなかったらどうしようと恐怖におののいてしまいました。
死んでしまうというのは言い過ぎかもしれませんが、下手したら危なかったかもしれません。
症状が治り、冷静に何が原因だったかを振り返ると、りんごを食べたこと以外思いつきませんでした。
今まで40年近く、特段アレルギーとは無縁で過ごしてきたのに、まさかりんごでこんな症状が出るなんて信じられませんでした。
りんごでアレルギーになる原因を調べると花粉症と関連がある疑いが
食べ物系のアレルギーというと、卵や小麦、蕎麦は有名ですが、りんごでアレルギーになるなんて聞いたことがありませんでした。
本当にりんごでアレルギーになることがあるのか気になり調べてみると、次のようなことがわかりました。
参考にしたのは次のサイトです。
こちらで記載されていた内容を要約すると、
- りんご、桃、キウイなどを食べると、唇や口やのどなどに、イガイガ感、かゆみや腫れなどの症状がでる。
- それは、口腔アレルギー症候群と言われる特徴的な症状。
- 口腔アレルギー症候群は花粉症患者に多く発症することが分かっている。
- 花粉症患者のなかには、特定の新鮮な生の果物や野菜を食べると、およそ15分以内症状を感じる。
うむ〜、これはまさに私がなった症状と一致します。
どうやら私はりんごで口腔アレルギー症候群を発症するようです。
口腔アレルギーの症状
口腔アレルギー症候群の主な症状としては、
- 唇や口の中、のどの奥の刺激感、かゆみ腫れや閉塞感など
- 鼻水や結膜の充血
- 咳や喘息
- 呼吸困難
- 腹痛、下痢
- じんましん
更に激しい場合には、急激に血圧が低下し意識がなくなるなどショック状態に陥る「アナフィラキシーショック」を起こすこともあります。
花粉症だと口腔アレルギー症候群にかかりやすいのは?
花粉症と口腔アレルギー症候群にはどんな関係があるのか?
特定の果物や野菜に含まれるアレルゲンの構造は、花粉のアレルゲンと構造がよく似ています。
そのため特定の果物や野菜を食べると、花粉が侵入してきたと勘違いし、すでに体で作られているIgE抗体と反応してアレルギー症状を起こすのです。
そのため、花粉症と似たような症状が出てしまうのです。
果物や野菜のアレルゲンは消化酵素に弱く、胃や小腸といった消化器で容易に分解されてしまうため、口や喉の直接接触した部位だけで反応が起こります。
ただし、熱に不安定で加熱によって分解されるため、火を通した果物や野菜では症状が出ないことも多くあります。
今後アレルギーを気にせずにりんごを食べたい時にどうすれば良いか?
新鮮な野菜や果物を口にすると体に異変が出るのは、口腔アレルギー症候群が原因ということがわかりました。
おそらく私の場合、長年苦しめられてきたスギ花粉症で体の免疫が弱まり、口腔アレルギーも出やすい体質になってしまったのだと思われます。
(ただ、医師の診断を受けたわけではないので、確証は持てませんが)
とりあえず私は生のままりんごを食べてはいけないということはハッキリしました。
もしりんごを食べたいのであれば、加熱したりんごのお菓子かりんごジュースを飲むしかなさそうです。
あるいは皮を剥いて食べれば大丈夫かもしれません。
実はその時の恐怖が脳裏にこびりついており、いまだに生のままりんごを食べていません。
まあ、あんな苦しい思いをするなら食べないに越したことはありません。
もし、あなたにも思い当たるような症状がありましたら、口腔アレルギー症候群を疑った方が良いかもしれません。
くれぐれも油断のないように。