服・ファッション関係のことを調べるのに本や雑誌、ネットなどの情報をみていると、よく「クローゼット」や「ワードローブ」という言葉が出てきます。
また、ミニマリストの服・ファッション関連でもよく出てくることがあります。
当初はどちらも衣装を収納する場所や家具のことというくらいの認識で大して気にも留めてなかったのですが、最近になって疑問に感じるようになりました。
一体「クローゼット」と「ワードローブ」はどのような違いがあるのでしょうか?
「クローゼット」および「ワードローブ」とは?
「クローゼット」「ワードローブ」共に衣服を収納する場所や物を指すものだという程度の認識はありますが、厳密にはどのような意味を持っているのか?
それぞれ辞書でチェックしました。
クローゼット
- 衣類などを入れる戸棚。
- 水洗便所。→ウオータークロゼットのこと
クロゼット【closet】と言うこともある
<「goo辞書」を参照>
これだと単なる言葉の意味でわかりずらいですね。
さらに詳しく調べるために不動産用語としてのクローゼットを調べてみると次のような説明がされています。
クローゼット(クロゼット)とは、衣類などを入れる大型収納のこと。洋室に設置されたクロゼット(リーチイン式)は、主に洋服類を収納するために造られ、ハンガーパイプが取り付けられていることが多い。主にスーツやワンピースを収納することを考えているため奥行きは50~60cmほどしかなく、寝具類やその他の家財道具は収納しにくいものが多い。対して、人が入って家具や荷物を整理・運搬入できる大型のクロゼットをウォークイン・クローゼット(クロゼット)という。
<SUUMO「住宅用語大辞典」を参照>
だいぶイメージしやすくなりました。
これが日本で一般的に認識されているクローゼットの定義と言えるでしょう。
ワードローブ
衣装戸棚。洋服だんす。また、個人の持ち衣装。
<「goo辞書」を参照>
辞書的な意味だとクローゼットと大して変わりはありません。
では不動産用語としてはどうでしょう。
ワードローブとは、住宅関連では「洋服ダンス」の意味で、ワードローブ(wardrobe)という言葉を用いる。
ちなみに、ファッション業界では、その人の持っている衣装全体、衣装の組み合わせを指す。<SUUMO「住宅用語大辞典」を参照>
だいぶ明確になりました。
洋服ダンスを指す言葉になります。
ファッション業界では別の使われ方をしているのは意外でした。
(業界内では常識なのでしょうけど)
「クローゼット」と「ワードローブ」の違いと使い分け方
クローゼットとワードローブ、実際に調べて違いもはっきりしました。
一般的には衣類全体を収納する場所全体をクローゼット、引き出し状のタンスをワードローブと言います。
ですが、どうもクローゼットとワードローブの境目があやふやな気がしてなりません。
実際にはどのように使い分けているのでしょうか?
例えばオシャレさんのワードローブなどという特集のページをのぞいてみると、綺麗に収納された衣類が写真付きで説明されていたりします。
一見すると、クローゼットそのものっぽいのですが、実際は購入した衣装タンスのことを指しています。
<↑こういう家具>
こういうワードローブ(衣装ダンス)だと、コート等をかけるポールがついているものもありますのでクローゼットと混同するのかもしれません。
また、観光業界ではホテル・旅館などの客室に付いている備え付けの家具のことを指し、部屋の入口に棚やポールがついていることが多いです。
ワードローブ内には衣装ブラシ、バゲージラック、靴べら、ブランケットなどが備えられていることが多いです。
これもクローゼットっぽく見えなくもないので混乱する一因なのかもしれません。
結論としては、
- クローゼット:家に最初から備え付けられている収納スペース
- ワードローブ:後から自分で買った衣装ダンス(家具)
このように使い分けるのが良いでしょう。
ただ、間違えたとしても意味は通じるので、あまり神経質になる必要はないかもしれません。